夏まっただ中。
灼熱の太陽に晒されると嫌でもスキンケアに力が入りますね。
美白ケアを始めたいけど、数ある美白化粧品の中からどれを使ったら良いか分からない、今まで人気の美白化粧品を試してみたけどイマイチ効果がなさそう…
今回は、本気で美白を目指すあなたにお勧めする、失敗しない美白化粧品の選び方をご紹介します。
その美白対策、本当に効果的ですか?
美白のためにどんなにお金をかけても効果がない・・・そんなお悩みを持った方は少なくありません。それもそのはず。美白の大敵・シミにはおおまかに5つの種類があり、種類によって対策方法が異なるのです。
自分だけの美白化粧品を選び取るためにはまず、ご自身のシミのタイプを知ることから始めましょう。
早い人は20代から出現!?「老人性色素斑」
平らでくっきりしているシミがまばらにある方必読です!
シミの中で最も多い老人性色素斑は、若い頃からの紫外線ダメージが蓄積されてできるタイプのシミ。若かりし頃の紫外線対策の怠りが、ツケとなって数十年後に現れてしまうのです。とは言うものの、私たちは日々太陽の光を受けているので、歳を重ねるとほとんどの方に現れるのは当然の結果と言えましょう。
このタイプのシミは、紫外線ダメージによってできたメラニンの過剰生成によってターンオーバー機能が低下し、結果的にメラニンが肌に滞留してしまうことで出来てしまいます。従って老人性色素斑には、若いうちからメラニンの生成を抑えるように徹底的に予防をすることが最も効果的!
ですが時は元には戻せませんよね。
できてしまった老人性色素斑タイプのシミには、レーザー治療が一番効くと言われています。レーザー治療は高額なイメージがありますが、最近は価格帯も様々ですので検討してみるのも良いかもしれません。
とは言ってもレーザーは抵抗がある…そんな方には高い美白効果があるハイドロキノン配合の美白化粧品が有効です。ハイドロキノンは、レーザー治療後の色素沈着を抑えるアフターケア化粧品としても使われています。多くの人が持つ老人性色素斑に有効なのは、肌の漂白剤「ハイドロキノン」配合の美白化粧品なのですね。
傷や肌荒れもシミになる「炎症性色素沈着」
傷やニキビ、脱毛や虫さされなど、私たちの肌は少しのことでも炎症を起こしやすいです。
このような肌の炎症のあとに残る色素沈着が原因でできるのが「炎症性色素沈着」。年齢にも場所にも関係なく、炎症が起こったところに出現します!
このタイプのシミは、美白化粧品の効果が非常に期待できると言われています。特に、肌のターンオーバーを促進するビタミンC誘導体は効果バツグンです。美白化粧品を選ぶ際は、肌への浸透率が高いものが良いでしょう。
勿論、炎症を起こした時に跡に残らないよう素早くケアをすること、そもそも炎症が起こらない健康的な肌を保つことが美白への近道といえます。
これぞシミの3D…「脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)」
皮膚の表面が黒っぽいイボのようになっているシミはありませんか?
そのシミは老人性色素斑が隆起した「脂漏性角化症」でしょう。
このタイプのシミには、残念ながら美白化粧品の効果は期待できません。
従って、電気焼灼や炭酸ガスレーザー、液体窒素での治療が主流です。
液体窒素は、患部に繰り返し液体窒素を押し当て、わざと低温やけど状態にしてかさぶたを作り、新陳代謝の力を借りて剥がし落とす方法。炭酸ガスレーザーは、レーザーの熱でイボの組織を蒸発させる方法。こちらの場合、他のレーザー治療と異なり保険が適応されるので、お財布にも優しいですね。
ただし、この脂漏性角化症は皮膚がんを引き起こし得る日光性角化症と間違うケースもあるので注意が必要です。脂漏性角化症と思っていたイボに著しいかゆみが伴ったり、液だれが起こるなどの異常を感じた場合は早急に皮膚科に行きましょう。
チャームポイント?「雀卵斑(じゃくらんはん)」
いわゆるそばかすタイプのシミです。
すずめの卵の模様に色や形が似ていることからこのような名称がつきました。
「そばかす」とは一般的な呼称です。
幼児期から思春期にかけて発生する遺伝性のものが多いと言われています。紫外線の影響を受けやすい色白の方によく見受けられます。日々のUVケアによる根気強いケアが必要となるので、低刺激タイプの美白化粧品を選ぶのが良いでしょう。
日本ではあまりなじみがないですが、海外ではそばかすがチャームポイントとして扱われています。近年では日本でもそばかすメイクなんかが流行りましたね!このようなことを鑑みると、ファッションアイテムとしてむしろそばかすを活かしたお洒落を楽しむのも、スキンケアライフが楽しくなるポイントかもしれません。
女性ならでは「肝斑(かんぱん)」
特にほほ骨あたりに左右対称に生じるシミが肝斑。
左右どちらにも同じようなシミができ、老人性色素斑と違って薄くぼんやりしている見た目が特徴です。肝臓の形に似ているということでこの名がつきましたが、肝機能とは特に関係はありません。
この肝斑、実は原因不明ですが、どうやら妊娠や経口避妊薬が発症を促進したり、症状を悪化させたりすることから、女性ホルモンが大きく関係していると考えられています。肝斑は30〜40歳代に発症しますが、閉経を迎える50〜60歳代頃ではほとんど発症せず、むしろ薄くなったり消滅したりすることが分かっています。
このタイプのシミには、トラネキサム酸が最も有効であると言われています。なぜなら、トラネキサム酸には色素沈着抑制効果があり、色素細胞であるメラノサイトがメラニン(=シミの元)の生成を抑制するからです。他に、美白効果の高いハイドロキノンなども併用することがあります。
肝斑では、レーザー治療は全く期待できないどころかむしろ症状を悪化させる機能性があるので避けましょう。
その他のシミ・アラカルト
シミには以上に挙げた5種類の他にも、遅発性両側性太田母斑色素斑や花弁状色素沈着等があります。遅発性両側性太田母斑色素斑は、目の回りにできる灰色がかったアザのことをいいます。花弁状色素斑は、海水浴場等で日焼け対策をせずに強烈な紫外線を浴びた際に首から肩にかけてできる花びら状のシミ。日焼け後に赤くなりがちな方によく発症します。
あなただけの、美白対策見つかりましたか?
本日ご紹介してお分かりいただいたように、シミの種類や治療法は実に様々です。
まずはご自身のシミのタイプを知り、その上でピッタリの美白対策を行いましょう!口コミ1位を取っている商品や高額な商品ばかりがあなたに合うかは分かりません。
これからは「私に合う」化粧品選びで効率的に美白スキンケアを楽しみましょう。